ペナンの街を歩いていて猫に出会わない日はない。それぐらいそこら中に自然に猫が沢山います。世界遺産の街ジョージタウンの街並みと猫。これはもう既にアート! 写真家はこの組み合わせを撮らないわけにいかないと思う。街のコントラストと、色んなカラーの猫たち。
私もペナンの猫に魅了された1人。我が家には、白黒ハチワレのミルキーと、キジトラでやんちゃボーイのティディーがいます。彼らはペナン出身。前に住んでいたコンドミニアムの近くに朝市があって、ミルキーはそこの住猫（そんな言葉ある？）でした。
ここは毎朝毎晩2人のおばちゃんが交代でご飯をあげているので、ここの野良猫たちはしあわせだなぁと思っていました。ペナンの人は猫に優しい人が多くて嬉しかったのです。
私たちは学校の帰りにほぼほぼ毎日（笑）猫に会いに行き、周辺の人たちとも交流ができて楽しく過ごしてました。角のお家にはギタリストのかっこいいおじさんがいて、折り紙がめちゃくちゃ上手。コレクションを見せてもらったり、頂いたり。おじさんは他にも革小物を作ってました。ジャックスパローが持ってるやつよね？と思うようなナイフとナイフケースなど。販売もしていたり、ギター教室もしていたり。なんと多才な。猫との出会いから始まって、猫おばちゃん、ギターおじさんとの交流も始まりました。
でも2ヶ月がすぎた頃、どうやら（まー当たり前だけど）アンチ猫野郎もいることを知り、心が揺らぎ始めました。うちの子たちは、猫飼いたい猫飼いたい！と毎日大合唱でしたが、こんなに幸せに暮らしてる子たちを、家の中に閉じ込めておく必要なくない？みんな仲良くやってるし。と。旅ガラスみたいな私たちの生活に、家族が増えることは考えられなかったので、その代わりいつでも会いに連れてくるから！と子供たちを説得してました。
直感が鋭い私は、何を思ったかある日車に猫を乗せることに。猫たちの中でも、何故か気になる白黒ハチワレちゃんを。娘に抱っこされてキョトン顔のミルキー。抵抗することもなく、お膝に乗って家まで連れていきました。子供たちは多分状況把握できていない感じ。私も（笑）ミルキーも😅
その後におばちゃんに聞いた話。アンチ猫野郎が、周辺の猫を殺したと。おばちゃんが写真を見せてくれようとしたけれど、怖くてみることができませんでした。今書いてても泣きそう。2ヶ月も通っていたので、絶対に知ってる猫。現実を受け止めてきれず、何もできなかった自分に落胆しました。
ミルキーをもしかしたら救えたのかなとも思います。当時8ヶ月くらいのミルキーは、無邪気で動いてるだけで人の視線を集めるような可愛い猫でした。その子があの日、猫が変わったように怖がりになってたのです。多分、人間か何かに脅かされたんだろうな、、、今になって思います。
その後も頻度は減ったものの猫たちの様子を買い物がてら見に行ったり、子供たちとも見に行きました。もーそれはそれはかわいい黒猫三兄弟がいて、私は子猫なのになんだかずっしりした可愛い体型の彼らが大好きだったのに、ある日突然いなくなってしまいました。
朝市の角のコーヒー屋さんがどこか遠くへ連れて行ったと、八百屋の犬使いお兄さんにきき、悲しみよりも怒りが。そのお兄さんが言うには、コーヒー屋の主人が亡くなって、若い息子が後を継いだけど、そいつが猫嫌いで周辺の猫を沢山別のところへ捨てたと。いやいや猫目当てでそこでコーヒー飲んでた人の方が多かったと思うけど。どんなやつか確かめに行ったけどその日は不在。働いてる人も、あー安全なとこに連れてったよ！と言うだけで、場所も教えてくれないし最悪。この店では2度と飲み物を頼まない。潰れればいいのにあの店。あー暴言吐きそうなのでこの辺でやめときます。
猫おばちゃん大丈夫かな、、、。猫おばちゃん、中国語しか話せなくて、私とはジェスチャー会話。はぁ。私みたいにきゃー可愛い♡と大騒ぎする感じは一切なく、いつも冷静に淡々とご飯をあげてるおばちゃん。ミルキーはおばちゃんのご飯を食べた時に喉を詰まらせてゲホゲホ。おばちゃんは何も言わずにミルキーの背中をトントントン！と叩いてました。猫との距離感が絶妙。
優しい人もいればそうでない人もいるこの世の中。この世界は人間中心ではない。偉そーに暮らさないといつも心に決めています。家のヤモリにも、ヤモリの家に住まわせてもらってる！くらいに思ってます（大袈裟😅）
運命的な出来事はある日突然訪れますよね。ミルキーとの出会いも運命としか説明ができません♡
長くなったので、ティディとの出会いはまた今度🐱
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